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【これを読めばわかる!】コミカレの仕組みを徹底解剖してみた

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みなさん、「コミカレ」という言葉を聞いたことはありますか?
日本人には馴染みのない、この言葉。

実は「コミュニティカレッジ」のことを指しているんですね。

日本の教育制度に当てはめるのが難しいコミカレ。

日本で言う短期大学に近い? 

いいえ。それとも少し違います。
 


 

そもそもコミカレって?

コミカレとは「コミュニティ・カレッジ(Community College)」の略のこと。地域住民のための教育機会提供の場として設立された高等教育機関であり、公立の二年制大学のことです。

全米の大学数、約4000校程の内、約3割にあたる1200校ほどがこの「コミカレ」になります。


ちなみに、アメリカには、大きく分けると私立大学と公立(州立と市立)の2タイプがあります。その中で2年制の公立大学のことをコミカレと言います。

コミカレは、カレッジのある地域(=コミュニティ)の人達に、できるだけ安価で大学教育、職業訓練、成人教育、生涯教育を提供するのがおもな役割。ただ、海外から来る留学生もコミカレで教育を受けることが可能です。

コミカレの特徴 

◯ 費用は安め!

もちろん各コミカレによります。州によって授業料の相場も異なりますし、エリアによって家賃相場なども異なります。

ただ、基本的には学費は安いです。年間の学費はだいたい6000~10000ドル(70万円〜120万円)。

授業料・滞在費・生活費・教材費を含めた留学費用として考えると、 約200万~300万円の範囲が最も一般的です。中西部の州、田舎の地域に行きますと生活費が下がり、 年間150万円前後で留学することも可能です。

これは四年制大学に比べて半額か、さらに安いくらいです。

◯ 入学が簡単

入学条件となる英語力も4年制大学に比べ、低めに設定されています。GPAなどの高校の成績についても、それほど条件は高くはありません。

また、ほとんどのコミカレは高卒資格がない人も受け入れており、高校を卒業していない人でも学ぶことができます。ただし、最終的に判断をするのは各コミカレであり、現地学生と留学生とで要求する条件が異なることもありますので注意してください。

◯ 規模は小さめ

4年制の総合大学が1万人を超すことに比べて、多くのコミカレは数千人規模の大きさが普通。コミカレの最大でも8000人ぐらいの規模の大きさになっています。

そのためクラスの生徒が少ないので教授と話やすいという環境になっています。
4年制大学に行くと100人規模の授業がありますが、コミカレは最大でも40人ほどの授業となっています。

◯ 奨学金が受けづらい

奨学金を出してくれるコミカレはなかなか無いのが現状です。なぜなら、コミュニティカレッジの存在意義は地元コミュニティへの貢献ですから、地元学生よりも留学生を優先して奨学金の支給をするのは、地元住民からのクレームにもつながりかねないからです。
 

◯ 在校生が多様なバックグラウンドを持つ

4年制大学に比べて下記のような在校生が多く在籍しています。

  • 周辺地域の学生
  • 働きながら学んでいる学生
  • 年齢の高い学生
  • 貧困層の学生
  • 白人以外のマイノリティ
  • 低学力層の学生

などなど、様々な特徴を持つが学生が学んでいます。
 

コミカレでは何が学べるの?

コミカレの学べるコースは大きく分けて5つ

  • 補修コース(Remedial Course, Developmental Education)
  • 高卒認定試験(GED)
  • 高校卒業資格取得コース
  • 職業訓練・技術訓練コース
  • 編入コース

そしておそらくあなたが入学する場合は「編入コース」。2年間のコミュカレ生活を経て、4年制大学の3年次への編入を目指すケースです。

「編入コース」には、さらに2つのコースがあります。2年間をかけて、リベラルアーツという一般教養を学ぶコース。そして、ビジネス、教育、心理学などの専門分野を学ぶコースです。 どちらも詳しく解説します。

リベラルアーツ・コース 

リベラルアーツ(Liberal Arts)の一般教養の学部では、様々な分野の学問の入門的な知識を学ぶことができます。コミカレにおいて、リベラルアーツ学部は、4年制大学に編入を考えているけれども専攻を何にしようか決めかねている方におススメです。

  • 英作文
  • 社会学入門
  • 心理学入門
  • アメリカの歴史入門
  • アメリカの政治入門
  • 数学
  • 生物学/化学/物理学
  • 文学(アメリカorイギリスor世界)など

 

 専門分野コース

コミカレに入学する際に、すでに何を専攻したいかが明確な方は、リベラルアーツを取らずに、自分の関心のある分野の専攻を選ぶことも可能です。

  • ビジネス
  • 会計学
  • 化学/物理学/生物学
  • コミュニケーション
  • コンピューター情報システム
  • コンピュータサイエンス
  • 教育
  • 英語
  • 歴史&政治学
  • 数学
  • 音楽
  • 社会学/心理学
  • 劇場アート など

 

4年制大学との違い

アメリカの4年制大学は、寮生活が中心です。寮生活を送りながら、授業や課外活動に打ち込み、どっぷりと大学生活に浸るのが四年制大学の学生のありかたです。

しかし、コミカレでは、1日24時間を大学生として過ごすのではなく、働いたり育児をしたりしながら、自分のペースで必要な科目だけを学ぶことができます。

また、時代の流れや社会の変化に応じて、ニーズの高いスキルの訓練に力を注いだり、カリキュラムを新設したりといった柔軟性も、コミカレの持ち味です。 

4年制大学への道も開ける

コミカレから4年制大学を目指す場合、入りたい4年制大学と提携しているコミカレを確認してみましょう。提携校の場合、英語力や成績など、高いハードルはありますが、憧れの四年制大学に入学できる可能性があります。

たとえば、UCLA(University of California, Los Angeles:カリフォルニア大学ロサンゼルス校)やUC Berkeley(University of California, Berkeley:カリフォルニア大学バークレー校)のような名門大学にも、コミカレから編入することが可能です。

ただし、コミュニティ・カレッジで以下のような実績を残すことが条件だと考えておきましょう。 

  • 高い英語力を身につけること
  • 高いGPA(成績の平均値)を維持すること
  • 授業以外の活動で目立った実績をあげること(ボランティア活動、クラブ活動など)

トップ校編入を目指すなら、コミカレをオールAで卒業するぐらいの好成績を修めなければなりません。 
 

 コミカレの特徴まとめ
  • 費用が少なめ
  • 入学が容易
  • 規模が小さめ
  • 在校生が多様
  • 設備が少なめ
  • リベラルアーツコースと専門分野コースがおすすめ
  • 柔軟性と融通性が4年制大学と違う!
  • 4年制大学への道も開ける 


 

コミカレの入学方法を徹底分解! 

① コミカレ入学の制度について

コミカレの大きな特徴の1つとして、オープンアドミッション(Open Admission)制度を採用しているということが挙げられます。

オープンアドミッションとは日本語で言えば全入制、つまり出願すれば原則として100%合格し入学することができるということです。

② 入学までのプロセス

入学までのステップは以下の通り。

  1. オンラインでの出願書提出
  2. 出願料支払い(約$75)
  3. 必要書類の提出(銀行残高証明書、最終学歴成績書、エッセイ、英語テストスコアなど)
  4. 入学許可証発行・受領
  5. ビザ申請(在日米国大使館にて)
  6. 出国

意外とシンプルなのが特徴。オープンアドミッションがゆえなのですね。 

③ 入学方法の詳細

◯ 入学時期

アメリカの多くのコミュニティカレッジ(コミカレ)は、2学期制を取っています。その入学時期は下記の様になっています。

  • 秋学期:9~12月
  • 春学期:1~5月
  • サマーセッション:6~8月

 

◯ 入学方法

コミュニティカレッジ(コミカレ)を含んだアメリカの大学には、2つのタイプの入学方法があります。

まず1つ目はこれ。

デッドライン・エンロールメント:

1つ目はデッドライン・エンロールメント(Deadline Enrollment)といって、入学願書の提出期限が決められている入学方法です。

例えば9月の秋学期から入学を希望する場合には、締め日が2月末までとなっています。これは4年制大学などでよく採用されています。


そして2つ目がこちらになります。

ローリング・エンロールメント:

ローリング・エンロールメント(Rolling Enrollment)という入学願書の提出期限が設けられていない入学方法。

例えば9月の秋学期から入学を希望する場合は、定員がオーバーするまで募集を行ってくれる場合が多いです。コミカレではこの制度を採用しているところが多いです。

 

◯ 出願締め切り時期について

コミュニティカレッジはいつでも学びたいときに学べるのが特徴の1つですので、出願締切は原則としてありません。ビザの取得さえ間に合うのであれば、いつでも出願して入学できます。

④ 出願の詳細

コミカレには、必ず入学を担当するアドミッション・オフィスという部署があります。そのオフィスに必要書類を提出することで申し込みが可能です。 

必要書類は以下になります。

  • アプリケーションフォーム(願書)
  • 申し込み金(出願料)($75前後)
  • 最終学歴成績証明書(英文)
  • 公式TOEFL(450 PBT, 133 CBT, 45 IBTなど)/IELTS(5.0)などの英語スコア
  • 銀行の英文残高証明書($20,000以上)
  • エッセイ(志望動機)等(英文500字以上) 

 

⑤ 入学許可証もらった後にビザの取得

必要書類と出願料を正確に手続きできれば、入学許可証を発行してもらうことができます。そして、今度はビザを米国大使館から取得します。ビザ取得の流れは以下です。

  1. I-20(入学許可証)を学校から発行してもらう
  2. F-1ビザを申請
  3. SEVIS費用支払い(180〜200ドル)
  4. DS-160の作成(オンライン)
  5. ビザ申請料の支払い(160ドル)
  6. ビザ面接を大使館・領事館に予約
  7. 大使館・領事館での面接(パスポートを提出する)
  8. ビザ取得(パスポートが返送される)

なお、この流れの中で必要な書類は以下です。

  • DS-160(オンライン申請書)
  • パスポート(アメリカ滞在予定期間に加えて6ヶ月以上の残存有効期間があること)
  • 6ヶ月以内に撮影した背景が白で5センチ×5センチの証明写真
  • 面接予約確認書I-20(入学許可証:原本)
  • SEVIS費支払い確認書(I-901)
  • 本国との結びつきを証明する書類(例:財政的に証明する場合は、英文残高証明書など) 


* ビザ面接の注意点 *

ビザ申請に必要な書類やビザ面接は全て英語で行われます。わからないことは「わからないのでもう一度言ってください」と伝えましょう。

学生ビザ発行面接時に、学業以外で長期滞在を目的とする発言は絶対にしてはいけません。(ex.アメリカで暮らしたい、など)

⑥ ビザなどを忘れず出国

準備が整ったら、忘れ物がないように出国準備を進めましょう。ポイントは以下の2つ。 

  • I-20(入学許可証)に記載されたプログラム・コース開始日の30日前からアメリカに入国することができます。
  • 帰国に関しては、入学許可証に記載されているプログラム・コース終了日から60日間はアメリカに滞在できます。 

あなたの新しいコミュカレ生活が始まります。

 

コミカレの裏話

◯ 本当に安いの?

アメリカではここ数年、四年制大学の学費がどんどん高くなっています。このままでは大学に行ける人がいなくなってしまうのではないかと危惧されているほどです。そのため、学費の安いコミュニティ・カレッジが関心を集めつつあります。

「将来は有名大学に入学したいが高校の成績が足りない」といった人でも、コミュニティ・カレッジ進学さえすれば有名大学にいけちゃう!
という文句にひっかけられないように。

費用を比較してみた
不安な皆様のために、費用を比較リストを作ってみました。

  • 日本の国公立大学 約80万円/年
  • 日本の私立大学 約130万円/年
  • アメリカの私立4年大学 約560万円/年
  • アメリカの公立4年大学 約360万円/年
  • アメリカのコミカレ(州立2年制) 約126万円/年
  • アメリカのコミカレ(市立2年制) 約70万円/年 

 

費用の具体例
具体的な費用の見積もりも出して見ました。秋学期+春学期で、約9カ月分になります。


 

◯ コミカレの費用はなぜ安いの?

- 教育の質

コミュニティカレッジは低収入層の学生でも通えるように運営されており、各州の法律で授業料アップが規制されていることが多いです。授業料収入に制約がありますので、低コストのパートタイム講師に依存する傾向が続いており、博士号を持たない講師がほとんどです。

教育費用を抑えることで、必ず犠牲になるものが存在します。それが、大雑把に言えば教育の質です。
優秀な教授であれば、一般的にはより待遇のよい大学、より評判のよい大学に移っていきます。

例えば、同じ授業を担当し、一方の学校では月収20万円で、もう一方は月収50万円。博士号などを持った教授は4年制大学に所属するのが一般的と言えます。

- 設備の質

また、低コストで済む質素なキャンパス施設を持ち、研究施設や講師用の部屋がない、図書館や学習スペース、ジムなども小さいことが一般的です。

学生サポートがほとんどなく、例えば図書館の席や蔵書数が少なく、夕方7時には閉まってしまう、金、土、日曜日は閉館していることが多いです。


◯ 車が必要ってほんと?

必須とまでは言えませんが、上記の通り、コミカレの多くは費用を抑えるために住宅街や都心から離れて立地しているケースが多いです。

バスの本数が少なかったり、バスがそもそも走っていない場合は、車通学をした方が便利なケースもあります。
 

◯ 4年制大学に本当に編入できるの?

学業成績次第では、ほとんどの4年制大学へ編入が可能です。ただ、基本的にコミュニティカレッジ経由だからといって有利になることはありません。

ただし、コミカレを2年で卒業できる保証があるわけではありません。場合によっては、学部課程に入る前の段階で、英語トレーニングを行うESL課程を経る人も多く、それも含めると4年 ~ 5年かかってしまうケースもあります。

現地の多様なレベルの学生を含めたものになるので留学生に必ずしも当てはまるわけではありませんが、統計的にはコミカレを「3年」以内に修了できる学生は5人に1人もいないというデータもあります。

高い意欲を持って留学をする留学生に、必ずしもこの確率が当てはまるわけではありませんが、UCLAなど、高いレベルの4年制大学を目指す場合は、それ相応の努力が必要といえます。

 

◯ ホームステイの実態は?

ホームステイ先は、「部屋が空いているから、お金払ってもらいながら使ってもらおう」という、『経済的な目的』で留学生を下宿させることが多いのが現実。留学生を二人預かっているなんていう家庭もあります。

夕食の時間も平日19時とか決められていたりします。徐々に現地に慣れてきた留学生は現地のレストランやバーに行く回数も増え、ホームステイ先での食事が遠のきます。

自分の生活スタイルに合わせて、アパートやシェアハウスでの生活を考えるのもありかもしれません。

◯ アルバイトはできるの?

学期中は週20時間まで、休暇中はフルタイムで、キャンパス内であれば働くことができます。

キャンパス内の仕事には、インターナショナル・オフィスの事務スタッフや図書館スタッフ、購買の販売員、飲食店の調理員などがあります。ただ、基本が学生ビザであり、キャンパス外や規定時間外で、働くのはNGです。 


◯ コミカレに日本人が少ないってほんと?

全米を見渡せば、ほとんどのコミュニティカレッジには日本人学生がほとんどいません。

しかしながら、留学生を受け入れられる、あるいは日本人を積極的に受け入れたいコミュニティカレッジはごく一部でしかないため、日本人学生の一部は、限られたコミュニティカレッジに集中する場合もあります。特に西海岸は人気と言えます。

日本人の少ないコミカレを希望でしたら、基本的には、カリフォルニア州、ワシントン州、ハワイ州、ニューヨーク州、テキサス州を外して検討すると無難でしょう。

◯ ESLって何?

コミカレの中には留学生を対象にした独自の英語プログラムを展開しており、カレッジの授業を受けるための英語力が足りない場合、この英語プログラムから入学することができます。

独自の英語プログラムを持っていないコミカレは、私立の語学学校と提携しているか、もしくは英語力が達していない学生は受け入れをしていないので、必ず事前に確認が必要です。
 

コミカレを選ぶポイント 

実際にコミカレを選ぶ際にはどのようなことを意識すると良いのでしょうか。

ポイントは、
コミカレを修了した後の進路を具体的に検討することです。コミカレの後の編入先としてい行きたいところはどこなのか、その後のキャリアは?など、ご自身の進路や、資金余力、学びたいことを整理して、コミカレ選びを進めて行くことが重要です。

基本的にコミカレは地元コミュニティのための学校です。そのため、地元コミュニティの特性を反映し、開講されるコースや優等生だけが入れるプログラムがあったります。また、集まる学生のタイプも異なることがあります。

このような特徴があるプログラムを知り、理想の学生生活を送るには、事前の下調べは欠かせません。 

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以上、コミカレを、1から10まで徹底分析してみました。
いかがでしたでしょうか。

費用を抑えながら、海外での大学生活を実現できるのがコミカレ進学です。この選択肢も一度は考えてみてはいかが?



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留学コンパス編集部
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